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日本人なら知っておきたい ミステリアスな鳥居の話

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合格祈願や恋愛成就など人は様々な願いをこめて日本各地の神社を訪れます。その行き帰りにくぐるのが「鳥居」。そこに鳥居があるのは日本人にとって当たり前すぎる光景ですが、実は謎の多い存在でもあります。今回は、多くの不思議が秘められた鳥居の魅力に迫ります。

旅の目的にもなる! 個性豊かな鳥居を巡る

例えば、鳥居の語源ひとつとっても、そもそも「天岩戸神話の長鳴(ながなき)(どり)の止まり木」という説、「とおりいる(通り入る)」から転じた説、「古代インドの門トーラナ」から来た説、など諸説あり、今もはっきりしたことはわかっていません。その起源はおそらく日本の自然信仰にあり、滝や大木、巨岩など神々しさを感じる場所に縄を張って、大切にまつったところからきているとの見方が強いようです。やがて社が建てられるようになると、縄は2本の柱の間に張られるようになり、神域と人間が住む俗界を隔てる結界として、鳥居が次第に定着していきました。日本全国にどれだけの数の鳥居があるのかはっきりしていませんが、その下をくぐる機会は多いはず。そして、目をこらしてみれば、形や大きさ、立地などによっていろいろな特徴があります。そうした鳥居の個性豊かな魅力は、単なる参拝にとどまらない、旅の目的のひとつにもなりそうです。

実は奥が深い、鳥居の「形」

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地面に立てられた2本の柱と、それをつなぐ横木。地図記号でもすぐに見つけられるほど、鳥居の形は日本人にとってなじみ深いものです。しかし、鳥居の形を見るだけで、その神社の基本的な素性がわかることは意外に知られていません。鳥居の形は「神明(しんめい)鳥居」「明神(みょうじん)鳥居」の2つに大別できます。
特徴を見ていくと、神明鳥居は二本の柱が地面に対して垂直に立ち、つなぐ笠木かさぎ(一番上の横棒)が直線。多くの場合、貫ぬき(その下の横棒)が柱から突き出ていません。ちなみに「神明」とは主にあまてらすおおかみを指し、伊勢神宮やゆかりのある神社に見られる鳥居で、白木か石造りのものが中心。
もうひとつの「明神」は、神様全般を指す言葉です。2本の柱は裾が広がるように傾斜がつけられ、笠木は両端が反っているのが特徴。また、笠木の下にしまと呼ばれる横木がつくのも明神鳥居ならでは。貫は柱から突き出て、木製で朱塗りが多いです。中央には神社名などを記したへんがくが取りつけられます。神明鳥居と比べ、数も種類も豊富。
以前は神明鳥居が日本固有の形であり、仏教の伝来以降、大陸の建築様式が伝わって明神鳥居が生まれたとする説が有力でしたが、今では異を唱える研究者も多くいます。基本の神明鳥居・明神鳥居以外にもさまざまな形があるので、さらに奥が深いのです。


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2本でなく3本の柱を持つ鳥居もあります。これは「三柱(みはしら)鳥居」と呼ばれ、京都の木嶋このしま神社のものが有名。3つの鳥居を組み合わせたような形で、中央に神座かみくらがあります。太陽遥拝の方位信仰、渡来人であったはたうじとの関係など背景は諸説あり、今も禁足の地にひっそりとたたずむミステリアスな鳥居です。明神鳥居の変形版ともいえるものも多く、そのひとつが「山王鳥居」。笠木の上に破風はふ(屋根)が乗った形が特徴で、これは仏教の胎蔵界・金剛界と神道の合一をあらわしているそう。日本人の柔軟な宗教観を示す鳥居ともいえるでしょう。

「数字」で見る鳥居の不思議

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なぜ「お稲荷(いなり)さん」には鳥居があんなにいっぱいあるのか、不思議に思う方も多いでしょう。ここでは、「数」にまつわる神社の秘密を見ていきます。
鳥居の数といえば、何といっても京都の伏見稲荷大社。全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本宮は、二筋の参道に隙間なく鳥居が並ぶ朱色のトンネルが有名。通称「千本鳥居」と呼ばれる参道沿いのものは、実際には約900基。稲荷山全体だと大小約1万基あるといわれます。木製のため痛みが激しく、一日に数本ずつ入れ替えられているそう。数がこれだけ増えたのは、江戸時代以降「願いがかなう=願いが通る」という意味で鳥居を奉納する信仰が広がったためだとか。現在でも奉納することができます。

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日本最大の鳥居は和歌山県・熊野本宮大社の大鳥居で、高さ33・9m、幅42m。10階建てのビルに相当します。奥には2つの石祠がまつられているだけですが、もともとは川の中州であり、本宮大社も建てられていました。明治22年の水害をきっかけに社は山中に移されましたが、聖地としての記憶をとどめるため、2000年にこの鳥居がつくられました。
最小といわれる鳥居は長崎県の淡島神社にあり、3つ並ぶ中で最小サイズは高さ27‌cm、幅28‌cm。縁結び・安産・子育てに霊験あらたかとされ、くぐり抜けに挑戦する旅行者も多くいます。
日本で最も標高が高い場所に位置する鳥居は、もちろん富士山にあります。標高3776mの山頂付近に鳥居は複数あり、富士宮口からの登山道の終着点に建つ、富士山本宮浅間大社奥宮の鳥居は山頂のシンボル的な存在です。奥宮は御朱印も特別製で、富士山の溶岩の砂が含まれたものが押されます。高齢者登拝者名簿に記帳すると記念品が授けられますが(70歳以上)、登山ブームで記帳者は増えているのだとか。
最後の数字は「1500」。兵庫県の鹿嶋神社の大鳥居はなんとチタン製で、その耐久年数は約1500年。高さ26m、幅35mの堂々とした明神鳥居で、陽光にキラリと輝く様子はなかなかの迫力です。時代を超え、国土安寧・五穀豊穣の祈りを捧げるために建てられました。

一度は行きたい鳥居の「絶景」

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新しい年に訪れたい絶景鳥居をご紹介します。朱色の鳥居が連なる絶景といえば、前述の伏見稲荷大社だけではありません。山口県の(もと)()(すみ)稲成(いなり)神社は、海沿いの丘に赤い鳥居がびっしり並ぶ景色が壮観。漁師が、夢でキツネからお告げを授かったことをきっかけに建てられたもので、総数は縁起のいい123(ひふみ)基、トンネルの長さは100mを超えます。駐車場近くの裏鬼門の鳥居には高さ約5mの場所に賽銭箱が設置され、投げ入れるのは至難の業だとか。
水面に浮かぶような絶景鳥居といえば安芸のいつくしま神社が定番ですが、滋賀県のしらひげ神社もおすすめ。約2000年前に創建された近江最古の神社とされ、琵琶湖に浮かぶように立つ鳥居は実に絵になります。特に美しいのは夕刻とされますが、曇った日は霧が出やすく、より神秘的な雰囲気を増すのだとか。いろんな季節に訪れたい絶景です。

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年初めのご来光を、より霊験あらたかに感じたいのなら、茨城の大洗海岸がおすすめ。海岸が真東の方向を向き、さらに海にせり出したところに、大洗磯前(いそさき)神社の石造りの鳥居(神磯の鳥居)が立っています。天気に恵まれれば、鳥居の真上に昇るご来光に出会えることも。

鳥居を新しい旅のテーマに

普段、その存在を意識している人は少ないですが、鳥居には、実は知られざる驚きや感動が隠されています。初詣や節目のお祝いだけでなく、日本文化を改めて深く感じる世界へ、神様へと通じる鳥居を通してふれてみてはいかがでしょうか。

「日本のシンボル」鳥居を再発見する旅に出よう!

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