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芳しの薬湯に癒されて

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毎日の入浴は、血行を促進し心身をリラックスさせてくれます。その効果を高める知恵として古今東西、さまざまな薬草や芳香がお風呂に用いられてきました。今回は健康・美容への願いとともに受け継がれてきた「薬湯」の魅力を探ります。

クレオパトラを魅了した美容の薬湯

世界三大美女に数えられるクレオパトラは39歳で亡くなるまで、その肌は15歳の頃と変わらなかったと言われています。潤いのある肌が、美しさをより際立たせたのかもしれません。
健康的な美を維持するために、クレオパトラはさまざまな美容法を実践していたと伝えられます。現在の薬湯の原型といえる入浴法もその一つです。

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アラビア半島の北西部に位置する死海は、海水の10倍ともいわれるほど塩分濃度が高く、天然ミネラルが豊富な湖。湖岸にいるだけでリラックス効果があるといわれるほどですが、クレオパトラはこの死海で採れた天然塩を入浴剤として、日々のバスタイムに使っていたと伝えられています。

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ほかにも、ホルモンバランスを整え、保湿や肌の引き締め、シワ予防にも効果があるとされるバラの香油で肌のケアを行い浴槽に花を浮かべたバラの香油風呂につかることもあったそうです。
こうした入浴法の多くは、現在でも健康・美容法の一環として用いられています。クレオパトラは歴史だけでなく、薬湯美容のパイオニアとしてもその名を世界に残したといえます。


ヴェルサイユ宮殿のハーブ風呂

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中世に栄華を極めたフランスの王妃、マリー・アントワネットにもお風呂にまつわるエピソードが残されています。オーストリアの名門、ハプスブルク家で教育を受けた彼女の所作は、ヴェルサイユ宮殿でも際立って優雅でした。肌は真珠に例えられるほど白く艶やかで、フランス王家に輿入れすると、各国貴族から注目される存在となりました。
ヴェルサイユ宮殿で暮らし始めた彼女が衝撃を受けたのは、不衛生さだったといいます。彼女が幼少期を過ごしたオーストリアには入浴の習慣があり、アントワネットは母から、お風呂で体を清潔にするよう教育を受けていたためでした。また、当時のフランスには入浴の習慣がなく、体臭を消すために匂いの強い香水が使われていました。
彼女がお気に入りだったお風呂はただのお湯ではなく、松の実、百合根、モッコウの根などをブレンドしたハーブ湯でした。ストレスの多い宮殿で、毎日のお風呂は心からくつろげる時間であり、美容と健康の維持に役立ったはずです。
また、入浴後は軽やかな匂いの植物系香水を使い、「体臭を消す」から「香りを楽しむ」へと、香水の使い方を変えるきっかけになったと言われます。

四季の移ろいや土地柄を感じるお湯

入浴は、血行促進などさまざまな健康維持の効果があるとされていますが、薬湯にはどんなプラスアルファが期待されるのでしょうか。
ひとつは、お湯に薬効成分が溶け、温熱刺激を和らげてくれることです。お年寄りや小さな子どもでも安心して入りやすくなります。また、消炎・殺菌・止血効果により、皮膚のトラブルには幅広く利用されています。
芳香作用も見逃せません。生薬には特徴的な香りを持つ精油を含むものも多く、香りが自律神経に作用し、心身に好影響をもたらします。

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日本の伝統的な薬湯の習慣である「季節湯」は、その季節に合った効用を持っているのが特徴です。例えば、12月の季節湯である柚子湯。柚子は柑橘類の中でも特にビタミンCが豊富で、果汁はもちろん果皮にも多く含まれます。柚子湯に入ることで冬風邪を予防し、乾燥しがちな冬の肌を守ってくれます。
伝統的な季節湯のほか、地域特産の果物をお湯に入れる「ご当地湯」も多く存在します。和歌山県北山村のおくとろ温泉では、同村だけに自生していた幻の果物「じゃばら」が湯船に浮かびます。じゃばらは独特の苦みが特徴で、抗アレルギー作用のあるナリルチンを多く含み、皮膚のアレルギーや花粉症対策にも期待されています。
熊本県・日奈久ひなく温泉の旅館では、毎年12月上旬から「ばんぺい」風呂が提供されます。世界最大級の柑橘類で、大きいものはバレーボールほどのサイズになる晩白柚が湯船に浮かぶ様子はインパクト絶大です。香りもよく、地元の新たな風物詩となっています。

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リンゴの産地である長野県、青森県ではリンゴ風呂が冬の定番です。リンゴの皮には3種類のポリフェノールが含まれ、アレルギー症状の改善や美容効果が期待できます。何よりリンゴの甘酸っぱい香りが、気分をリラックスさせてくれます。
含まれる成分の効能だけでなく、つかるだけで季節や自然のパワーを感じ、心身の凝りをほぐしてくれる。そんな各地のお湯の文化にふれることで、旅の楽しみ方はさらに広がるでしょう。

薬湯を通して世界と日本の文化にふれてみませんか?

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